お知らせ・園だより

10月園だより

< 「幼児教育・保育の無償化」がスタートします(vol.2) >

 未来への大きな投資の第一歩

■「全世代型社会保障」の第一歩として「幼児教育・保育の無償化」がはじまりました。消費増税分から約8千億円が充てられます。しかし、公共経済学者や教育経済学者から、この政策にはいくつかの疑問点・課題点が出ています。特に経済学者で慶義塾大学教授中室牧子氏の見解は注視すべきものがあります。日本経済新聞9月24日掲載の記事を引用してご紹介します。

◎無償化の恩恵は高所得世帯でより大きい

制度の準備不足、高所得家族と低所得家族に多くの予算が振り向けられており、一番多い中間所得層への補助が置き去りとなりました。

◎待機児童問題の一層の深刻化

これまで保育費用を負担してまで働くメリットはないと考えていた家庭でも、その障害が取り除かれることで保育所利用に対する需要が増える可能性が高くなります。

◎保育所の質が低いと長期間マイナスの影響

2019年発表のカナダ・ケベック州の研究結果によると、「保育所保育料引き下げによる保育所利用増加の影響」を調べたところ、子どもらが20代になったときの非認知能力や健康、社会生活面での安定にマイナスの影響がみられました。幼児教育の効果は好影響の場合と同様、悪影響であっても長期にわたり持続することが示されました。

 本当に大切なことは「教育・保育の質の向上」

■お子さんを中心に「教育・保育の質の高さとは何か」を考えると、単に預かってもらう幼児教育・保育施設があれば良いということではありません。またお子さんの「教育・保育」を担うのは、幼児教育・保育施設だけではありません。園と家庭が、双方の役割をきちんと担いながら、連続した生活の中で継続して「適切な教育・保育環境」をつくりお子さんに提供していくことが大切です。園と家庭で相互に情報交換をしながら、ゆったりと子育てを楽しんでいきましょう。

保育参観の様子
しっかり落ち着いて活動しています。

 

<令和2年度の入園受付・登録が始まります>

■令和2年度の入園受付が10月1日より始まりました。保護者の皆様には、未入園児のお子さんのご紹介ありがとうございます。準備を丁寧に進めるため、入園希望の方に早目にお申し込み下さるようお伝え下さい。

『若葉こども園入園申込書』の他に、会津若松市あての『支給認定申請書』の書類が必要となります。市あての書類は、若葉こども園各園よりお渡ししますので、まずは園にご相談下さい。

保育園部の入園、市外の広域入所についても各園にご相談下さい。

【若葉幼稚園・こども園が目指していること】

■若葉こども園は、自発的・主体的な遊びを通して、『こころ』と『からだ』のつよさ・やさしさ・ただしさの基礎を育て、将来、世界中の人々と自由に平等に付き合い、競争できる人間の育成を目指し保育を進めています。

「広々とした施設、自然環境の中で友達と一緒に楽しく遊び心身共に成長する」ことが幼児期は最も大切です。ルールを守り、少し我慢することなどを体験し、友達への思いやりが育ち、社会生活の基礎が作られます。年齢なりに自分で自分をコントロールしようとする「自律心」が集団生活の中で育ち、幼稚園の経験が小学校生活、それ以後の生活の基礎となります。

【幼児教育から専門学校・大学教育終了後を見通して】

■毎月、園だよりや各園のレポートで若葉幼稚園卒園生の活躍情報をお知らせしています。各種スポーツ大会や学芸面(絵画・作文・書道コンクール、合奏・合唱)など、いろいろな場面・場所で活躍していること大変嬉しく思います。

会津まつりでの鼓笛隊パレードや童子行列で、卒園生のお子さん達が自分の役割を立派に果たしている姿を見て、幼稚園時代の姿と重なりました。

幼稚園時代の経験で心身がたくましくなり、興味関心が成長して自信をつけ、優れている分野の力を発揮して頑張っています。

【人生百年時代を頑張る心と身体をしっかり育てる】

■自分の夢や目標に向かって挑戦する意欲や気力、体力、粘り強さなどの土台を育てる体験が、幼児教育の大事な役割です。園生活の様々な体験から学んだこと、感じたこと、身に付けたものは一生の宝物です。

5歳クラス運動会対抗リレー練習の様子
「しっかりバトンを渡します!」

<中学生、高校生が職場体験学習で学びを深めました>

■会津若松市立第三、第四、第五中学校、会津美里町立高田、本郷中学校、福島県立若松商業高校、会津学鳳高校の生徒さん達が若葉三園に職場体験学習に来ました。

中学生は職業への視野を広め、将来への展望を持ち周囲の人々によって現在の生活が支えられていることを知り、見方や感じ方を深められるよう、また高校生は進路意識を高め、職業観の育成、社会人としての資質の習得を目的に体験学習を行っています。

「一緒に遊ぼう」と子ども達から誘われ手をつないだり、子ども達の中に入る中で緊張がほぐれ、自分から積極的に話しかけ、触れ合い、一緒にかけっこや砂遊びをしたり、絵本を読むなど生徒さん自身も楽しめたようです。清掃や片付けも一生懸命に行っていました。

『子ども達が明るく元気に話しかけてくれて嬉しかったです』『できる事がどんどん増えていく時期なんだと思った』『ひとり一人に応じた接し方がある事が分かった』など沢山の素直な感想が寄せられました。『幼稚園が楽しかったので、ここを選びました』という卒園生の話が聞けて嬉しく思いました。

体験学習が将来の夢へ繋がるよう、勉強や部活動に励んでほしいと願っています。

感想の一部を紹介します。

◎こっちを見てにっこり笑いかけてくれて、私も笑顔になりました。本を読んだりブロックや車で遊んだりして手伝うと「ありがとう」と子ども達が言ってくれて嬉しい気持ちになりました。少し昨日より大変なこともありましたがその分勉強になりました。先生も優しく教えてくれて子どもとの接し方も分かりました。

【若松第三中学校2年 ねねさん(会津若葉卒園生)】

◎年齢が小さいクラスは、これからのご飯の時間が嫌いになってしまう可能性があるので、クラスによった対応を考え「誰が早く食べられるかな」「ここまで頑張って食べてみよう」などやる気を促すような声掛けをしてあげることが必要と分かりました。

【葵高等学校3年 ひとみさん (みなみ若葉卒園生)】

◎3日間子ども達と遊びつつ先生方の仕事の動きや内容を見てきて3歳、4歳、5歳担任の先生では全然動きや仕事の内容が違って大変さなどを知ることが出来ました。絵本を読ませていただいて、読み方が下手でしたがみんな真剣に聞いてくれてよかったです。

【若松商業高等学校2年 れのさん(みなみ若葉卒園生)】

 

<まちなか子ども夢駅伝競走大会に若葉幼稚園・こども園からたくさんのエントリーがありました>

■10月20日(日)第13回「まちなか子ども夢駅伝競走大会」が神明通りで開催されます。今年は会津若葉幼稚園、菅原若葉こども園から5チームずつ、みなみ若葉こども園から8チームがエントリーしました。

園児は1人100m、5人で500mをバトンをつないで走ります。若葉幼稚園は第1回目から参加し、昨年は菅原若葉が優勝、各園が毎年上位入賞の素晴らしい成績をおさめています。小学生になった卒園児の皆さんも、力を合わせ、みんなで走った楽しい経験からたくさんのチームがエントリーしています。

運動会を経験したお子さん達は体力と気持ちが高まり、チーム全員が力を合わせて「最後まで諦めない粘り強さ」を持って挑戦します。生涯いろいろな場面で生きてくる「非認知能力」である「意欲」「自制心」「粘り強さ」「集中力」などがさらに伸びますので、ご家族の皆さんの温かい応援と励ましをお願いします。

詳しい日程が分かり次第お知らせします。大勢の前で大好きな仲間と力を合わせて一生懸命走る経験は大きな励みと自信になり、今後いろいろな機会に発揮されることを期待します。

昨年度表彰式の様子
「見事!3位獲得!!」

 

<お子さんの心に残る園遊会・秋こども祭りにご協力下さい>

■秋は地域や学校で沢山行事が催されます。若葉三園でも美味しい模擬店の食品をいただいたり、絵画や造形などお子さんの作品をご覧になり成長の姿を確認したりして、家族の絆や保護者の方同士の交流が深まることを願って実施しています。

皆様に満足していただけるよう、クラス幹事さん(実行委員)を中心に模擬店や遊びのコーナーの内容などを話し合い、準備を進めています。毎年『若葉焼き』や『焼きそば』など、保護者の皆様手作りの模擬店が好評です。4歳クラス・5歳クラスの『子ども達のお店』では、自分達が作った品物を売る仕事の大変さ、買ってもらう喜びを感じながら、販売します。

大きな災害が発生した時の助け合いや日常の防犯には「地域社会の連携、結びつき」が大切です。行事への参加・協力が助け合いや防犯のベースとなり、地域全体に良い雰囲気が育ちます。保護者間の『絆』を広げ、今後の学校生活や地域の中で重要性が増す「ボランティア」「社会奉仕」の第一歩につながります。

毎年保護者の皆様のご厚意で準備から後片付けまできちんと行なうことができ、幼稚園で培った“協力の進め方”が学校行事でも生かされていることを嬉しく思います。各園で改善や工夫を凝らしていますが、参加される皆様方と園が力を合わせて成功させ楽しい一日を過ごしましょう。また、収益金の一部を災害復興の寄付へ使わせていただきますのでご了承下さい。

会津若葉幼稚園   10月27日(日)

菅原若葉こども園  10月26日(土)

みなみ若葉こども園 11月 3日(日)

昨年度秋こども祭り 5歳クラスお店屋さんの様子