6月園だより
緊急事態宣言が解除されました
~こども園としてできること~
■令和元年度は新年号の目出たい雰囲気で発足しましたが、猛暑や大型台風、豪雨被害など大自然災害被害が全国で相次ぎました。幸い会津の被害はわずかでしたが、県内では本宮市・いわき市で私立幼稚園が水没し、休園の被害が出ました。
■年が変わり1月末から中国、ヨーロッパでコロナウィルスが蔓延し、アジア各地に寄港したクルーズ船の横浜港停泊によりパンデミック状況となった日本はオリンピック延期、感染拡大防止のため卒業・入学式が縮小、延期され、さらに緊急事態宣言で、幼稚園、小中高校が一斉臨時休校となりました。
若葉幼稚園・こども園は、保護者の方の家庭保育のご協力により一日あたりの登園者数を減らしながら、緊急事態宣言中も勤務を休めない仕事のご家庭の生活基盤維持確保のため、保育を持続することができました。
■コロナ感染症の拡散が長期化する予想があり、東日本大震災で長期にわたり休校が続いた福島県の児童生徒の運動不足による肥満傾向、スマホやゲームに過度に依存し学力低下、体力・運動能力の低下などが明らかだったので、失敗を繰り返さない工夫や努力をしました。
家庭でも、レジャー施設や公園など遊べる場所がなく、親子一緒に家の中で過ごす時間が長くなり、心身ともに疲れ、育児負担となってしまわないよう、会津地域の感染者はゼロの状況を踏まえ、こども園としてできることを考え、急遽先生方が交替で出勤して、希望者対象にゴールデンウィーク園庭開放を行ないました。
5月4日~6日(6日は、雨天のため途中開放中止となりました)の若葉三園の園庭開放利用者延べ人数は、98組 250名でした。密集しないよう学年毎に時間を分けての解放でしたが、少しでも開放的に伸び伸び遊べる時間としてお役に立てたようで幸いに思います。
■若葉幼稚園・こども園では、引き続き感染防止に必要な空気清浄殺菌機器や消毒用殺菌灯、消毒・殺菌用弱酸性電解水などを増設し、室内環境の維持・改善と園児、教育保育担当者の安全を進めていきます。
行事については、できるだけ密集、密接、密閉を避けられるよう工夫を加え、実施や内容を丁寧に見直し、検討していきます。
幼児期の大切な体験や友達・先生・ご家族との交流で、伸びる成長の芽を確実に育てる機会を失わないよう出来る限りの取り組みをしていきます。
「朝の検温」や「マスクの着用」などご家庭にお願いしていますが、今後も『感染予防』と『幼児期に必要な遊びと環境を通しての学び、将来への成長を見通してお友達や先生方と交流する体験』のためご家庭にご理解やご協力をいただくことが少なくありません。
「感染しない」「感染させない」を園と家庭とで意識しながら、健康に留意して幼児期の集団生活を過ごしていきましょう。
マスクと消毒液を寄贈いただきました
■みなみ若葉こども園年中クラスにお子様が在園している三浦孝一さん(ダブデザイン)より、同年代のお子さん方や日頃お世話になっている先生方への応援をしたい」というご厚意により、布製マスクと消毒液を沢山寄贈いただきました。マスクは、若葉三園で分けさせていただきました。
菅原若葉こども園年中クラスにお孫さんが在園する北条光一さんより、「休校・休業が続く中、役立てて下さい」とマスクと薬用ハンドジェルを、また、保育園にお子さんが在園する木須さんよりマスクを、手作りサークルの皆様から職員に手作りマスクをいただきました。
入手が困難な状況の中、大変貴重なものをいただき助かりました。感謝申し上げます。
大事に保育現場で使わせていただきます。
心も身体も丈夫に健康に
■幼児期は運動機能が急速に発達し色々な動作を身に付ける時期です。若葉幼稚園・こども園では「健康で丈夫な身体」を目標に『走る・跳ぶ・投げる』などの運動遊びを積極的に行います。戸外で沢山遊ぶことで、運動能力や体力が向上し、生涯の健康の土台となります。「思い切り動いて、基礎体力を作る」「早寝早起、十分な睡眠」「家族団らんの中で栄養バランスの良い食事」などの生活習慣が重要です。
幼児の運動は楽しく全身を大きく動かす遊びから始まります。意欲的に活動して丈夫な身体づくりに努めましょう。
■5月下旬に各園で歯科検診がありました。園医の渡部圭一歯科(白虎町)の先生が、歯垢の付着や噛み合わせ等を丁寧に診て下さいました。結果は各ご家庭にお知らせしましたので、虫歯のお子さんは早めにかかりつけ医院を受診、治療や指導を受けましょう。
一昨年度から4・5歳クラスで虫歯予防法のため「フッ化物洗口」を毎日しています。洗口剤を水に溶かしたうがい薬で、30秒間のブクブクうがいをします。食後の歯磨きとうがいと合わせ、虫歯予防していきます。
新学期早々に緊急事態宣言発令により通常保育が行えない状況でしたが、ようやく園生活は元の生活リズムに戻りました。友達や先生とたくさん遊び、心も身体も健康で豊かに育っていくことを願っています。
室内温水プール遊びが始まります
■若葉幼稚園・こども園では太陽熱温水を利用し、天候に左右されず、室内で5月下旬~9月上旬までプール遊び・水遊びを行います。紫外線に敏感なお子さんにも安心で、健康な身体作りに役立っています。お子さん達はシャワーで身体を水に慣らし、塩素消毒槽に腰までつけた後大きなプールに入ります。プールの水は毎日交換して衛生状態に十分配慮し、監視者も国のガイドラインに沿った人数や配置を行います。
幼稚園部は気温室温25℃以上、水温22℃以上、保育園部は約30℃の温水で、お子さんの体調や安全性を考慮してすすめます。毎朝の検温、体調の確認を必ずお願いします。毎日着替えることで、身辺の自立を目指し自分でやろうとする気持ちや自覚が育ちますので、頑張っている姿を沢山褒めてあげて下さい。
■水にたくさん親しむことで健康が増進し風邪をひきにくくなり欠席が少なくなっています。小学校入学後の体育やプールの時間を十分楽しめ、園での様々な運動遊びの経験が小、中、高校での自信と意欲ある姿につながり、各水泳大会やスポーツ大会で卒園生が活躍し、良い学校生活を送っています。
家庭と園でお子さんの成長をサポート
~個人面接が6月1日から始まります~
■お子さんの成長発達を応援するため、担任とお家の方が園で話し合いをする[個人面接]を年に2回(6月と2月、5歳クラスは11月)行っています。ご家庭のライフスタイルが大きく変化していますので、若葉幼稚園・こども園では小学校のような「家庭訪問」を実施しません。
■入園、進級してからのお子さんの家庭での様子、成長を感じる所、新たな一面や心配事などを伺い、園で指導してほしい事、伸ばしてほしい事などを話し合います。
お子さんの成長の姿、友達との関わりの様子、興味関心を持っている事などをお伝えします。どのように育ってほしいか家庭の願いをお聞きし、今後の成長発達の方向を共有しましょう。
■新型コロナウイルス感染症対策・緊急事態宣言で「自粛」が増え、ご家庭での生活に変化があったと思います。引き続き、園と家庭で感染予防対策に最大限配慮をして過ごしましょう。
話し合いはお互いの間隔と換気に注意し「面接のための打ち合わせ表」をもとに15分以内で進めます。時間を要する場合は別の日程を組みますので遠慮なくお申し出下さい。内容によっては主任、副園長、園長も一緒にお話を伺います。
お子さんの様子をご覧ください
~保育参観が行われます~
■お子さんたちがお友達や先生たちと元気いっぱい園の生活を楽しんでいる様子をご覧いただく『保育参観』が行われます。若葉幼稚園・こども園では、お子さんたちの成長の様子を見ていただけるよう毎学期1回設けています。
参観が初めての小さいクラスのお子さんは、お家の方の姿を見ると嬉しくていつもよりはしゃいだり、甘えて傍らに行きたがったり、普段の姿とは違うかもしれません。2学期、3学期と徐々に成長する姿をご覧いただけますので心配なさらず、温かく見守ってあげて下さい。
■コロナウイルス対策として、密集を避け、学年で日程や時間を分け、1家族1人の参観、マスク着用や手指消毒などご協力いただき、出来る限りの対策をして、お子さんの成長した姿をゆっくりご覧いただけるよう計画しています。
保育園部は「ファミリー参加デー」を行っています。何日か予定日を設け、ご都合の良い日に参加していただきます。普段お子さん方がどのように過ごしているか知っていただく機会となります。担任の先生とさらにお子様の成長について理解を深めましょう。
なお、詳しくは各園のお知らせをご覧ください。
園庭の植物がぐんぐん育っています
~きれいな花が咲き、実が育ちます~
■会津若葉幼稚園は、正門脇でバラが咲き始めました。毎年、黄色、ピンク、赤、白と色とりどりのバラが咲きほこり、登降園のお子さん方が足を止め「きれいだね!」「いい匂いがするよ」「色が混ざっているね」と、かわいらしい会話が聞かれます。アヤメやシャクヤク、すずらんが咲き、リンゴとサクランボ、柿の生長を心待ちにしています。
菅原若葉こども園では、栗やクヌギ、身しらず柿、梅などの木々が茂り花や実をつけています。「ニコニコ畑」にジャガイモ、ミニトマト、ナス、きゅうり、かぼちゃ枝豆など野菜の苗も植えました。みんなで水やりや除草をして収穫・会食を楽しみます。
みなみ若葉こども園の「自然園」で白と濃いピンク色のツツジが美しく咲きました。花びらを拾い、シロツメクサやクローバーを摘んで遊びに活用しています。かぼちゃ、きゅうり、枝豆、とうもろこし、ミニトマトを学年ごとに畑で栽培します。りんご、栗、かりんなどの果樹の観察や収穫・会食を楽しみます。用水路には野生の鴨やサギなどが飛来して、豊かな環境に好奇心・探究心が膨らみます。
<保育施設設備等の環境整備を進めます>
~トイレがきれいになりました~
■こども園のトイレは毎日教諭・保育士が清掃、消毒を行っています。感染症流行期は特に丁寧に実施していますが、長年使用していると新築時のようではなくなります。総合メンテナンス会社に依頼し、4月から5月にかけての週末で若葉三園の園舎内トイレ清掃作業が終了しました。便器や床、換気扇、手洗い洗面台など、専門のスタッフさんによる清掃やコーティングを丁寧に行っていただきました。見違えるほどのリフレッシュとなりました。毎日の保育で園児の皆さんが気持ちよく使えるように、教職員がさらに意識して消毒や管理を積極的に行い清潔を保っていきます。
~教育・保育環境の改善を進めています~
会津若葉幼稚園は、お昼寝環境整備のため保育室カーテン取り付けと、空気の循環向上にサーキュレーターを購入しました。
菅原若葉こども園は、保育園中庭、砂場日よけ棚を設置しました。
みなみ若葉こども園は、衛生面向上のためバンビルームのおやつ食器洗浄用に新たに「業務用食器洗浄機」を設置しました。幼稚園部子育て支援室テラス、保育園部玄関アプローチゾーンの「よしず」を新しくしました。お昼寝環境整備として2階保育室と廊下にブラインド、駐車場の防犯と安全対策のため屋外照明を設置しました。日没時間が早くなる冬季間のバンビルームお迎え時は暗くなりますので、安全を高めるため新たに2ケ所投光器を増設しました。
毎月点検を十分に行い、お子さん達が、安全に伸び伸びと過ごせる環境整備に努めます。
<地域子育て支援事業に遊びにいらして下さい>
■各園の未入園児親子体験遊び「カンガルーム」や乳幼児のための施設開放「おひさまルーム」に遊びにいらっしゃった方は、楽しく過ごされています。参加の皆さん方との関わりの中で、今後より良い子育て支援、情報提供ができるように検討しています。
◎参加された方の感想を一部紹介します。
☆最近立ったり、手を引くと歩くようになったので、園庭で靴をはかせて遊ばせてみました。いろいろなおもちゃで遊べて良かったです。どこにも行けないので、リフレッシュになりました。
会津若葉カンガルーム参加 9カ月
ちあきくんの保護者の方
☆久しぶりのカンガルームで楽しみにしていました。ゆったりとした雰囲気の中、お花を植えたり、虫探しをして楽しかったです。今年度もよろしくお願いします。
菅原若葉カンガルーム参加 2歳6ケ月
しのさんの保護者の方
☆姉のお迎えの時にほぼ毎日園庭で遊ばせて頂いているので、お外遊びはやはり好きなようで伸び伸び楽しそうに遊んでいます。
コロナの影響でこれからどうなる分からない所もありますが、これまで通りの活動、園児との関わりの中で成長、そして幼稚園は楽しい所と感じてくれたらと思います。
みなみ若葉カンガルーム参加 2歳5ヶ月
しゅうまくんの保護者の方
♪6月の子育て支援予定♪