お知らせ・園だより

9月園だより

10月から「幼児教育・保育の無償化」がスタートします>

『全世代型の社会保障の第一歩』

2012年(平成24年)に、「社会保障と税の一体改革」が閣議決定され、年金・医療・介護・少子化対策の4分野で改革の基本方針が示されました。高齢者向け給付が中心となっていた国の社会保障制度を、子ども・若者から高齢者まで誰もが安心できる「全世代型の社会保障」へ転換を目指しました。社会保障制度を維持していくために、少子化による労働人口減少を女性の社会活躍促進(一億総活躍社会)と外国人労働力で確保できるようにすることと「幼児期からより良い教育・保育環境を保障すること」を大きな課題として議論しています。

『保育の量が(施設数・定員数)拡大』

2015年(平成27年)4月に関連法である『子ども・子育て新制度』が施行され、待機児童ゼロに向けて、共働き家庭やひとり親家庭のお子さんを預かる施設の幼保連携型認定こども園が全国で増えています。小規模保育所や企業型保育所も増え、受け皿は拡大されていますが、不十分な保育環境や保育士不足などの課題など保育の質が問われています。

『刻々と進んでいる少子化を改善するために』

今年6月の厚生労働省人口動態統計によると、2018年に生まれた子どもの数(出生数)は91万8397人で過去最低を更新、1人の女性が生涯に産む子どもの数にあたる合計特殊出生率は1.42と、3年連続の低下となりました。

2017年(平成29年)12月閣議決定「新しい経済政策パッケージ」で、20代や30代の若い世代が理想の子供数を持たない理由として、「子育てと仕事の両立の負担感」、一番多かったのが「子育てや教育にかかる費用の負担感」で、そのため教育費への支援を求める声が多いことが明らかになり、負担軽減措置として、幼児教育・保育の無償化に踏み切りました。

『行政・地域社会・幼児教育施設・家庭で協力して、適切な質の幼児教育・保育をすすめましょう』

ノーベル経済学賞を受賞したシカゴ大学ジェームズ・ヘックマン教授らが行った実験から、就学前教育(幼児教育・保育)を行ったことによる社会全体への好影響、つまり将来の所得の向上や生活保護受給率の低下等の効果をもたらす「社会収益率」は、他の学齢期の教育の効果よりもはるかに大きいことが明らかとなり、イギリス、フランス、韓国ではすでに無償化が行われています。

大人になってからの社会的成功は、学習意欲や忍耐強さ、やり抜く力など目に見えない「非認知能力」が鍵であることが分かってきました。また現代社会では人工知能などの技術革新が進み、新しい産業や雇用が生まれ、コミュニケーション能力や問題解決能力の重要性が高まっています。お子さんたちは、将来これからの時代を担う大切な人材としての存在が期待されています。

『新しい園生活でさらに育てたい目標への歩み』

大きな期待を寄せられているお子さんたちですが、まずは一人の尊重される人として、温かい家庭環境と適切な教育・環境のもと、伸び伸びと自己発揮しながら遊びやお友達と一緒の楽しさをたくさん経験していきましょう。「いつか素晴らしい誰ともちがう人になる。いつか美しい誰にも優しい人になる。(作詞・作曲 小椋 佳 若葉こども園・幼稚園園歌の歌詞)ことを願って若葉こども園・幼稚園ではご家庭と協力し、お子さん方の健やかな成長を促していきます。

3歳クラス遊びの様子
「新聞紙って楽しい~♪」

<子ども達の興味関心を高めます>~星空ウォッチングを行ないました~

 ■会津若葉が8月7日(水)、菅原若葉とみなみ若葉が9月7日(土)に国民休暇村裏磐梯ホシミストの高梨光一先生(元県理科教育指導者・中学校長)を講師に星空ウォッチングを行ないました。

星空ウォッチングは、平成14年から始まり、今年で15回目を迎えました。若葉こども園では、「すごいな」「不思議だな」と感動したり、「もっと知りたい」と探究したり、「なんでだろう」と試行錯誤を繰り返したりする『科学する心』を育む保育に取り組み、そのひとつの活動として『星空ウォッチング』がスタートしました。

園庭に準備された大きな望遠鏡でスクリーンに実際の月や木星、火星を映し出し、お家の方と一緒に観察し、宇宙の不思議さや偉大さを実感しました。最後に、高梨先生から「宇宙飛行士になるためには、身体が丈夫なこと、全世界の宇宙飛行士が集まるから心が優しくて、いろんな人と仲良くできること、英語が話せないといけないからお勉強を頑張ることが大切」と教えていただきました。多くの園児が将来宇宙飛行士やロケットを作る人になりたいという夢を大きくしていました。

会津大学 出村教授より、映像やアニメーションを使ってお話をしていただきました。

■お子さん方が興味関心を持った心の変化を見逃さず、タイミング良く新たな刺激を与えるとさらなる成長があります。

会津若葉幼稚園では、7月16日(火)に、会津大学教授 宇宙情報科学研究センター長 出村裕英教授をお招きして、年中・年長クラスのお子さんに『ロケットや探査機はやぶさ』のお話をしていただきました。幼稚園近くにある“日新館天文台跡”に出掛け、宇宙への関心が高まってきていることから地元にいらっしゃる、はやぶさ2のプロジェクトにも携わった素晴らしい専門のお話を教えていただける機会を作りました。

ロケットの大きな発射音に驚いたり、小惑星リュウグウの模型に触れ惑星が丸くないことに疑問を持ち質問したり、はやぶさ2の深層石採取の映像を見て、遊びの中で「はやぶさ2」をブロックで作り再現したり、見たり聞いたりして感じたことを吸収し、それぞれに表現する姿がありました。

9月8日にNHKで放送された「はやぶさ2」の映像で、理解と関心がいっそう強まったようです。

これからもお子さん方の興味関心の芽を大切に育み、先生や友達だけでなく、地域の素晴らしい方々との触れ合い・交流を持ちながら、様々な刺激を受け合い高めていく教育・保育計画を進めます。

「望遠鏡から月のクレーターがみえた!」

【星空ウォッチングに参加された保護者の感想を紹介します】

☆映像は逆さに見えていると聞けば体を逆さにしてみたり、「うさぎがいてお餅をついているんだよ!」「あの穴はうさぎの足跡かな?」などいろいろ考えている様子があり成長を感じました。じーっと真剣な顔で聞いたり、みんなと話して意見交換したりと全体で高め合っている様子があり微笑ましく思いました。今回のことで刺激となり、いい学びに繋げていけたらと思います。子どもだけでなく、私も勉強になり楽しい思い出が増えました。

[会津若葉 5歳クラス ゆうとくんのお家の方]

<味覚の秋・スポーツの秋~運動会が行われます~>

 ■若葉各園の園庭や敷地内にあるブドウ、ナシ、リンゴ、柿、栗などの果実が育っています。一年を通して花が咲く様子、実の成る様子、葉の色や形の変化に目を向け、関心を持って収穫への期待を膨らませています。収穫のお手伝いを経験して手触りや香りを確かめ、触れて感じて秋をたくさん味わいます。

広々した園庭で、「健康で丈夫な身体」を目標に『走る・跳ぶ・投げる』などの運動遊びや音楽に合わせて踊るなど、先生や友達と一緒の活動を楽しんでいます。

身体を動かす心地よさ、楽しさや爽快感を感じ、『前向きな意欲』『最後まであきらめないで取り組む粘り強さ』『やり遂げる満足感』を育てます。

『運動会の大切な効果』

■若葉こども園各園で運動会が行われます。運動会は、幼児期の成長に必要な経験、体験が効果的に用意される行事です。園児の皆さんが思い切り身体を動かし、クラスやチームの仲間と力を合わせて競技やダンスを行う姿や一生懸命走る姿をご覧になり、お子さんの成長を確かめ、喜び合っていただきたいと思います。

毎年たくさんの保護者の皆様の温かい声援や競技に参加する姿にたいへん盛り上がりを見せ、お子さん達もとても喜び、励みになっています。「最後まで頑張って楽しかった!」という満足感、達成感を味わえるように進めます。

来年のオリンピックのニュースが増え、園児なりにスポーツへの関心が育っています。生涯の健康の土台となる運動に沢山親しみます。

下記の日程で運動会を開催いたします。未入園児のお子さんの「おみやげ拾い」や「卒園生競技」を予定しています。お知り合いの方やご近所の方をお誘いあわせの上、ぜひご参加下さい。

928日(土)菅原若葉こども園

929日(日)会津若葉幼稚園

105日(土)みなみ若葉こども園

4歳クラス
「縄跳びをがんばっています!」

<令和2年度 就学時健康診断が実施されます>

 来春小学校に入学するお子さんを対象に10月4日から各学区の小学校で健康診断が行われます。

市政だより(9月号)に掲載され、会場、日程などの詳しいご案内が教育委員会から9月中旬頃に各ご家庭に書面で届きます。体調を整えて、お出かけ下さい。なお、転居見込みなどで他の学校での健診を希望する場合は学校教育課に連絡して下さい。

毎年、健康診断の翌日は「○○小学校にいってきたよ~」「新しいお友達と仲良くなった」など、入学にむけての期待感を膨らませて登園します。小学校に入学する前には、文字、数などの学習の基礎、基盤となる、「自分の身の回りの事を一人で行う、挨拶をする、呼ばれたら返事をする、自分の思いをきちんと言葉で伝えられる」ことが大切です。

幼稚園・こども園では、遊びや生活を通して学ぶ基礎づくりを進めていますが、ご家庭でも次のようなことを参考に、保護者の方が良いお手本になりましょう。

【入学前までに仕上げておきたいこと】

・早寝・早起き・朝ごはんの習慣を身に付ける。

・正しく箸を持って食事をする。

・返事・挨拶をいつでもはっきり話す。

・相手の話を落ち着いて聞く。

・衣服の着脱や後始末、食事を一定の時間でする。

・靴を揃える、立って脱ぎ履きする。

・進んでお手伝いが出来る。

・自分の名前を書いたり、読んだりできる。

・失敗や嫌な出来事を引きずらず、気持ちを切り換える。

・虫歯は入学前に治療する。

新入学児の健康診断の日程】

実施月日 実施場所

(小学校名)

10月 4日(金) 松長
10月 7日(月) 城南
10月 8日(火) 城北
10月11日(金) 東山
10月17日(木) 謹教・荒舘
10月18日(金) 行仁・一箕
10月21日(金) 川南
10月25日(金) 城西
10月28日(月) 大戸
10月29日(火) 日新・湊
10月31日(木) 小金井
11月 1日(金) 鶴城
11月 7日(木) 永和・神指・門田
11月12日(火) 河東学園

<おじいさん、おばあさん、いつもありがとう。いつまでも元気にすごしてね>

■長く社会に貢献された高齢者を敬い「ありがとう」や「お年寄りの方を大切にする」優しい心、思いやりの気持ちを育む保育を大切にしています。祖父母と同居の家庭は少なくなりましたが、お孫さんの成長を楽しみに、こども園への送迎や園の行事にご協力下さる方が沢山おられます。快く進めて下さるサポートは、お忙しい保護者の皆さんはもちろん、園や教職員にとっても大変ありがたく嬉しい事です。日頃の感謝の言葉や気持ちを「敬老の日」にお子さんと一緒にしっかりと伝えましょう。

■今月、各園の子ども達の訪問先や予定です。感謝の気持ちやたくさんの笑顔と元気をお届けします。

◎菅原若葉こども園

<5歳クラス>

9月4日(木)「ライフサポートハウス喜楽」(老人ホーム)

13日(金)「敬老の日を祝う会」に幼稚園部の祖父母の皆さんをお招きします。お孫さん達の元気な園生活や 遊びの様子をご覧いただき、一緒に手遊び、歌遊びなどで素敵な時間を過ごします。

 ◎みなみ若葉こども園

<4歳クラス>

9月17日(火)「ハーモニーホーム」(特別養護老人ホーム)

<5歳クラス>

9月26日(木)「デイケア 萌」(小野木クリニック内 )

満3歳クラス
「どんぐりを作ってるんだよ☆」

<令和2年度の入園受付が始まります(10/1~)>

 各園で会津若松市の申し込み書類を配布します。必ず園にお問い合わせ、提出下さい。

■在園の弟妹の方、お知り合いで入園を希望される方をぜひご紹介下さい。詳しい内容についてご説明しますので、連絡をお待ちしています。市外の広域入園についてもご相談下さい。

誕生後6ヶ月(みなみ若葉こども園は1歳)~小学校入学前までの一貫した教育・保育を行っています。「優しく・親切・丁寧に」生活し、福祉・教育の質の高い乳幼児保育をより安全に安心して利用していただけます。

■0~2歳の保育園部のお子さん方は豊かな環境の中、心身共に健康な生活を送り、広い保育室はもとより広い園庭にでかけ、お兄さんお姉さんと交流し、様々な刺激をもらいます。

健康を重視して伝染性疾患に対する安全に配慮し、室温・湿度管理、空気清浄機の設置、微酸性電解水を活用しての清掃・消毒を徹底しています。家庭的な雰囲気の中、健やかで楽しい時間を過ごし、保護者のご相談に十分なれるよう子育て経験豊富な保育教諭を配置しています。

【若葉幼稚園・こども園の重点目標】

■若葉幼稚園・こども園は≪遊び≫を通して『こころ』と『からだ』のつよさ、やさしさ、ただしさの基礎を育て、将来世界中の人々と自由に平等に付き合い競争できる人間の育成をめざします。広々とした施設、自然環境の中で友達と一緒に楽しく遊び心身共に成長することが、幼児期は最も大切です。ルールを守り、少し我慢することなどを体験し、友達への思いやりを育て、社会生活の基礎が作られます。年齢なりに自分をコントロールしようとする「自律心」が集団生活の中で育ち、園の経験が小学校、それ以後の生活の基礎となります。

■卒園生は園生活の経験で心身がたくましく、興味関心が深まり優れている分野の自信をつけ、力を発揮して頑張っています。自分の夢や目標に向かって挑戦できる意欲や気力、体力、粘り強さなどの土台を育てる体験が幼児教育の役割です。園で体験して学んだ事、感じた事は一生の宝物となります。

お問い合わせは・・・

◇認定こども園 会津若葉幼稚園

(入園対象 誕生後6ヶ月~)

☎27-5195(坂下)

◇みなみ若葉こども園

(入園対象 満1歳~ )

☎27-8911(川島)

◇菅原若葉こども園

(入園対象 誕生後6ヶ月~)

☎26-2384(増井)

エンゼル保育園
「お散歩、いってきま~す☆」